Sunday, May 14, 2006

About QSL cards とするつもりで脱線して長くなった

 もう昨日のことになるが、QSLカードを印刷した。
DX(海外)局用のものが切れたためだ、といっても往々にして国内局にも同じものを発行することもあるが。ただ最近は自宅からの国内QSOには、葉書サイズの紙にこだわりのデザインをしたものを五~六種類用いている。
 そして移動運用時とDX局用には、葉書よりやや小さめの国際的な慣例とされている規格の既製品をカスタマイズして印刷している。
QSLとして必要なデータだけをシンプルに見やすく記載することがDX局に求められていると考えているからだ、基本的に日本語読めんしね。でも日本らしさを期待される場合もあるので、名前だけは漢字も併記し篆書を刻んだ印鑑を捺している。
移動運用時には、運用地をきちんと『自宅の住所を、修正したものではなく印刷して』明記したものを使いたいので、移動する度に原稿を書いている。たとえたった一局だけしか交信しない遊び運用でも。毎度毎度新原稿を作る必要があることと移動運用の方が交信局数が多くなることとの二つの理由から、やはりシンプルでコストのかからない既製品を流用。
 色々と書いたがこのシステムでQSLを発行し始めてまだ半年、未だに模索しながら良いQSLカード作りを目指している。


 前置きですら非常に長くなったが、本題はここから。僕の主張は「コンテストでの交信でも、きちんとQSLを発行してほしい」ということだ。

 自宅は狭いワンルーム、おまけに平地に立つ五階建ての二階。そのベランダに何とかVU帯用のモービルホイップと21MHz用の短縮DP(全長約2m!という高短縮率)をあげさせてもらっている、それも大家さん・管理人さん・近隣住民に大目に見てもらってのこと。
アンテナの効率が悪い上にワンルームで隣家との距離が極端に狭いとあっては電波障害の危険性は高く、いきおい送信出力は下げざるを得ない。いつも1w送信のQRPだ。
アンテナは良くない、パワーも弱い、ではほとんど交信が成立しないのは当然。コンディションと交信相手の運用設備及び技術のおかげでぼちぼちとQSOできている。でも相手に「あなたのおかげです、ありがとう」も「手間取らせてすみません」も伝えられない、こちらの電波の了解度があまりに低すぎるからだ。

 しかしこの環境ですら、JM6XXU、JK8XAN、JE1LXGの諸先輩方からすると「自宅で運用できるだけ羨ましい」らしい。実際にそれなりに楽しませてもらっていると思う。どんなに粗末な環境でも、交信成立の可能性が0%ではないし。
だがやはりストレスなく楽しみたいなら、山や丘への移動運用が欠かせない。我々20代の無線家は稼ぎが少なく、住宅環境を整えるよりも山や丘に移動して運用する方がはるかに現実的だ。一人ではなかなかモチベーションが上がらないし、折角の機会なのでもちろん先輩方を誘う。車の免許を持っていないXXU氏と僕には、重い運用設備を担いで電車に乗り登山するというちょっとした旅だ。健康には良さそうやけどね。

 日程的にも体力的にも、そして前述の通りモチベーションの面からも毎日毎日移動運用するわけにもいかないので、動機付けとしてコンテストの日に移動することが多い。「どうせ山に行くならできるだけ沢山交信したい」という気持ちもある。
またコンテストでもない限り声をかけてくれない局が多いように感じるのも一因だ。
作者のJG1MOU氏には大変申し訳ないが、僕は「ハムログ」の弊害だと思っている。
「あいつとは過去にもう交信してるから」「あの市郡とはもう交信できているから」、もう交信しなくてもいい、というオペレーターが多くなってきていると聞く。
相手があってのアマチュア無線のはずなのに、その交信相手に対して「獲得する賞品」のような「物」としてのとらえ方しかできないオペレーターが増えているらしいことは、本当に残念でならない。
JG1MOU氏にはすごく便利なものを開発なさったという感謝と尊敬の念を抱いているが、マナーの悪い利用者の問題をアプリケーションそのものの存在に起因する問題のように感じてしまい、思いは複雑だ。
話が脱線したが、比較的声をかけられやすいということもコンテスト時に移動運用する理由の一つ。

 またコンテストというイベントを大きな目標としている学校関係の社団局もある。
我々もそこで育った。あの経験がなかったら交信できる喜びや仲間と競う喜びを知らずに、今のような忍耐の先にある喜びがイメージできずにへこたれてしまっただろう。
どのくらいの距離を電波は飛ぶのか、どのくらい明瞭に交信できるのか、実体験としての経験は強烈だ。雑誌やネットの記事は、所詮他人事。
しかし最近の学校の社団局は、ただコンテストで「送受信している」だけで「通信になっていない」局も多いが。
先日のALL JAコンテストでは、僕は某学校局から七回コールされた。"WKD B4"と打っても"Dup"と打っても分からずにしつこくコールしてくる。電力だけは無闇に強いし、あれはただの妨害やな、まったくのヘボや。自局のコールサインも五回に一回くらいしかまともに打てんし各局かなり交信に苦労していた模様。あれは虚偽の通報では?
自己訓練が足りん!

 ともかく以上のような話を総合すると「コンテスト時が交信機会の大半を占める無線局は少なくない」ということだ。となれば、やはりQSLを発行してほしい。
色々と書いたけれど、僕だってやっぱりQSLはほしい。ただQSLカードやアワードやコンテストでの勝利が全てとは思っていないということだ。
通信とはコミュニケーションだから。
かつては僕もコンテスト時のQSLは発行していなかった、学生にはカードを印刷する費用もバカにならなかったし面倒だったし。
でも手間と金をかけてでも、やらなければならないことってあると思う。
ログの見つかった限りは、何年か遅れても発行した。
もしもこのブログをご覧になった方で「こっちにはカードが届いてないぞ!」という方がありましたら、メールででもコメントででもQSLででも、ご請求下さい。

 JARLは「青少年にアマチュア無線を広めたい」ということで、何かのイベントを企画したり簡単に免許が取得できるように働きかけたり無闇にアワードを発行したりしているが(アワード乱発には経済的収入という面もあるようだが)、「敷居が低くて手軽」ということと「安易である」ということは非常に近いということに目が向いていないように感じる。
ある程度の苦労がないと、達成感も得られない。
QSLもその達成感を与えてくれる大きな材料の一つだろう。
本当に充実した意味での達成感を体験できるならば、放っておいても青少年はのめり込んでくるはず。
現在「アマチュアコード」の五つの項目を実践できている局がどれだけいるだろうか。もちろん自己反省の意味も込めて。
QSLやQSOや諸々の技術のことについて、あのアマチュアコードが本当に生きて実践されているならば青少年離れは深刻にはならないのでは?
まぁ往々にしてお題目というのは、実践されてないから「実践しましょう」と掲げるものではあるが。

本当に長く長くなったなぁ。
夜明けを迎えてしまったし、仕事の前にコンテスト周波数でも軽くワッチしてみよう。

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